JR環状線・東西線 京橋駅から徒歩5分。外来診療・健康診断(人間ドック)・産業保健サービスの総合診療所。

医療法人財団医親会OBPクリニック

検査内容の説明

下部消化管(大腸)検査

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)

肛門から内視鏡を挿入して、大腸(直腸 ~ 盲腸)を直接観察し、炎症・ポリープ・腫瘍の有無と状態を調べます。ポリープの大きさや形状を確認し、組織を一部採取して病理診断を行うことはありますが、当院には入院設備がありませんので、ポリープの切除術はできません。その場合は、ご相談の上、処置が可能な医療機関をご紹介させていただきます。

 

<検査を受ける場合の注意事項>

① 事前に必ず消化器内科外来を受診していただきます。

(健診の方は健診日に受診し、後日大腸カメラをお受けいただきます。)

医師より検査や使用薬剤の説明、看護師より事前準備を説明いたします。

検査を受けるには腸を空にする必要がありますので、数日前から食事内容に気をつけていただき、便通を整えるため下剤を処方いたします。検査当日は、1.8㍑の水様の下剤を飲んでいただきます。

② 事前受診の際、常用薬を確認します。

下記の内服をされている方は、休薬の説明をいたしますので、お申し出ください。

・ 抗凝固剤(血液をサラサラにする作用のある薬)を服用されている方

・ 貧血で鉄剤を服用されている方

③ 曲がりくねっている大腸に空気を送り込み、ふくらませ観察するので、検査後少しお腹が脹ることがあります。

④ 妊娠中の方は、胎児と母体への影響を考え、検査をお控えいただいております。

⑤ 授乳中の方は、断乳が必要になる薬剤があります。事前受診の際、医師にご相談ください。

 

大腸CT検査

CT検査とは

コンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略であり、体の周囲を360度方向から連続的にX線を照射し、身体の断面を撮影する検査です。X線は身体の内部を通過しますが、組織や臓器によって通過しやすさは異なります。CTは通過したX線量の差をデータとして集め、コンピュータ処理することによって身体の内部を画像化します。

 

大腸CT検査とは

大腸をCO2ガスで膨らまし、内視鏡を挿入せずCT装置で撮影します。その後、コンピューター処理をして大腸の3次元画像を作成しその画像を元に大腸を診断する検査です。内視鏡の検査と比較して、苦痛が少なく短時間で検査ができます。

 

検査方法

・前処置

検査前日は検査食を食べていただき、同時に少量の経口用造影剤を服用していただきます。また検査前日の夜に下剤を服用していただきます。

・検査当日

始めに大腸の動きを止める注射をします。

CT装置の台に横になっていただき、肛門に細い検査用チューブを挿入します。

挿入後、CO2ガスを注入し大腸を膨らませます。

大腸が膨らんだらCTで撮影を行います。撮影は2体位(仰向け、うつ伏せ)で1回の撮影は約20秒です。

撮影後、チューブを抜いて検査終了となります。検査時間は約20分です。

大腸に注入したCO2ガスは腸管から速やかに吸収されるため、検査後の膨満感や腹痛はほとんどありません。

 

長所

・検査時間が短く、苦痛が少ない。

・内視鏡の挿入が困難な方も検査可能。

・内視鏡が苦手とする大腸のひだの裏側も検査可能。

・大腸だけではなく、腹部の他臓器の情報も得られる。

・大腸に狭窄箇所があっても観察が可能。

短所

・ポリープ切除や組織採取ができない。

・平坦な腫瘍は見つけにくい。

おすすめしたい方

以下の症状がある方は大腸CT検査をおすすめします。

・便潜血検査で陽性の方

・以前大腸内視鏡の検査で苦痛だった方

・大腸内視鏡検査をためらっている方

 

検査を受けられない方

・妊娠中、妊娠の可能性のある方

・腹部にペースメーカーをされている方

・検査前にバリウム検査をした方

・腸閉塞が疑われる方

 

便潜血(免疫法) 

大腸、直腸、肛門などの消化管からの出血があると陽性になります。大腸ポリープ、大腸癌のほか、痔からの出血や裂肛でも反応しますが、陽性者の3%に大腸癌が存在するといわれています。陽性反応もしくは自覚症状のある場合は精密検査をお勧めします。

 

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