検査内容の説明
尿検査
尿pH
正常は弱酸性(pH6.0 位)で食生活により変動します。過度の肉食、過飲、カルシウム不足で酸度が高くなると尿路結石の原因となります。
尿蛋白
健常人では陰性。腎障害、腎炎などで陽性となりますが、発熱時や過激な運動で陽性になることもあります
尿糖
健常人では陰性。糖尿病などにより血糖値が高値になると尿糖が陽性となります。陽性の場合は糖尿病を疑い、さらに詳しい検査を行います。
尿ビリルビン
健常人では陰性。ビリルビンは赤血球の分解産物の一種で、赤血球の分解が亢進した場合や肝疾患、肝臓から胆汁への排泄が阻害された場合に上昇します。
尿ウロビリノーゲン
健常人でわずかに検出され、正常は「±」です。
胆道系の障害で胆汁が排出されない場合は陰性、肝障害で血中ビリルビン値が上昇すると強陽性となります。
尿潜血
腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患で陽性となります。そのほか遊走腎、激しい運動の後に陽性となることもあります。
尿沈査
尿中の固形成分(赤血球、白血球、上皮細胞、細菌、析出結晶、円柱など)を顕微鏡で調べます。腎臓、尿路系疾患の診断に用います。